大人になってから友達を作るための5つの提案
誰かと友達になるということは、子供のころは日常的に、ほぼ無意識のうちに繰り返してきたという人も多いでしょう。
ところが大人になって振り返ってみると、いつのころからか気がつけば一人、また一人と疎遠になっていっている、などということはないでしょうか。
もしも大人になってから「友達不足」を感じていたとしても、そんな人はあなた一人ではありません。
オランダ、ユトレヒト大学の社会学者ジェラルド・モーレンホースト氏によれば、7年ごとに友達の半数が新しい友達と入れ替わる、ということです。このように言えば決して愉快な響きではないですが、友達を作るということは日常の避けられない現実のようです。
また、新しい友達関係を作るということは、幸せに長生きするためには必要不可欠な要素だといいます。
社会的関係性と死亡率の研究でも友達関係は長寿のカギだと言われています。しっかりとした関係性を持っている成人は、その約半数が長寿の可能性が高いのだそうです。
友達の数がかなり少ないというのは、1日にたばこ15本を吸う習慣や大量のアルコールを飲むといった習慣のある場合と同等の危険因子でもあります。
とはいえ、友達に囲まれていること自体が長寿の要素ではなく、そのほうが充実した人生を送れるということです。「ハッピーな自分になれる100の魔法」の著者デービッド・ニーブン博士は、幸せを感じる要素の大半は友達の数やその人たちとの親密なかかわり合いによるものだと言っています。確かな社会的ネットワークがない状態で生活することは論外です。そこで、そのような状態を長引かせないように、なんとか友達を作って健康で幸せな一生を送るための提案をいくつかご紹介します。
1.脳と心に友達の入る余地を作る
感情的にも精神的にも新しい友達のための余地を作るのが一番難しいのかもしれない。
努力もいるし責任も生じてくる。いつ関係が壊れるともしれない。
それでも昔の自分を一旦捨てて今の自分の状況を受け止めてみる。
新しい出来事(経験)と新しく知り合った人たちに心を開いてみよう。
2.興味のあることを探す
何をすることが好きか、どんな本が読みたいか、何が食べたいかなど自分の興味のあることや趣味をはっきりさせる。
友達になれそうな人を探すのではなく、何かのクラブやクラス、読書会やフィットネスクラブなどに通ってみよう。
3.一貫したパターンを作る
子供のころは同じ人と定期的に会うことが多かったので友達関係も作りやすかった。
そこで、子供のように同じ人と定期的に会うスケジュールを作ってみる。
お茶をする友達とかボランティア活動に参加するとか何かの講座に通うなど、
定期的にやってみよう。
4.両面作戦でいく
一人との友達関係に全力を注いで全ての希望を託すのではなく、いくつかの友達の輪に時間を割いてみよう。
長い目で見たら数より質を優先させるべきだが、最初のうちは分散させた方が賢い。
5.受け入れることを学ぶ
誘いを受けたら乗ってみよう。
ディナーパーティーや飲み会など。新しい発見があるかもしれない!
思い返してみると、子供のころの友達関係もたまたま成立したわけではありませんよね。誕生日会に呼ばれて実際に行ってみたり、初対面の隣の席の子には自己紹介をしたり、などと「ガチ」で「友達になりたい」というアクションを起こしたはず(あるいは起こされたはず)。努力の結果で、一種の賭けだったのです。
友達関係がしっかりしている人は長寿の可能性が高いと前述しましたが、逆に平均寿命が年々長くなっていっている近年では、長い人生を楽しく生きるためには友達関係がないと生きられないのです。
定年退職をしたら文字通り隠居して余生を過ごすなどという時代ではありません。いわゆる老後といわれるスパンがかなり長くなっていますし、決して「老いた後」とは呼べないような若々しい方々も大勢いらっしゃいます。少し前の60歳代の方と今の同じ年ごろの方を見比べてもその差は歴然としています。長くなった寿命を生き抜くためには、身体の健康づくりに加え、友達づくり=心の健康づくりも必須ではないでしょうか。
詳しくは↓ こちらを参照