平和に生きる
ヨガインストラクターになったところで勉強の種というのは尽きることがありません。自分は死ぬまで学びの態度を貫くんだろうなあ…と考えています。
ただ、ヨガを始めてから今日までに知ったことや感じ取ったこと、理解できたことはそれなりにあります。
それらを自分の「所有物」だと考えていました。つい最近まで。
実はそれが大きな間違いだということに、今更ながら気付いた次第です。
自分が蓄積してきたから「自分の」知識のように思うかもしれませんが、実は自分が所有しているものではないのです。
普遍的な宇宙の真理とでもいうべきものをヨガは説いているので、私個人の所有物ではないのです。
そこを間違えていました。
私はそれら知識を積み上げ、実践を重ねることで感じ取ったものが身についている、だから私はそれらを「持っている」と思っていたのです。
「持っている」と思い始めると、その対比として「持ってない」が浮かび上がってきます。
「持ってない」と思われる人を下に見る、そしてどちらがより「持っている」かをはり合うのです。
何のためにヨガをやっているのか、やってきたのか…師匠のような柔らかで温かみのある人になりたいと思ったから、なのに。平和に生きたいと思ったからなのに、です。
その初心を忘れているという事実さえも忘れていました。本末転倒とはこのことです。
元々は、宇宙の智慧。所有しているのは私ではない。そもそも所有物なんてない。だから貪欲になることも、持っている人を妬むことも、持っていないからといって無理やり持とうとすることもないのです。
"Imagine no possessions"
このフレーズの意味が少しわかったような気がする10月9日でした。
かの有名な音楽家の誕生日です。
本当に偉大な人です……。