平和に生きる
ヨガインストラクターになったところで勉強の種というのは尽きることがありません。自分は死ぬまで学びの態度を貫くんだろうなあ…と考えています。
ただ、ヨガを始めてから今日までに知ったことや感じ取ったこと、理解できたことはそれなりにあります。
それらを自分の「所有物」だと考えていました。つい最近まで。
実はそれが大きな間違いだということに、今更ながら気付いた次第です。
自分が蓄積してきたから「自分の」知識のように思うかもしれませんが、実は自分が所有しているものではないのです。
普遍的な宇宙の真理とでもいうべきものをヨガは説いているので、私個人の所有物ではないのです。
そこを間違えていました。
私はそれら知識を積み上げ、実践を重ねることで感じ取ったものが身についている、だから私はそれらを「持っている」と思っていたのです。
「持っている」と思い始めると、その対比として「持ってない」が浮かび上がってきます。
「持ってない」と思われる人を下に見る、そしてどちらがより「持っている」かをはり合うのです。
何のためにヨガをやっているのか、やってきたのか…師匠のような柔らかで温かみのある人になりたいと思ったから、なのに。平和に生きたいと思ったからなのに、です。
その初心を忘れているという事実さえも忘れていました。本末転倒とはこのことです。
元々は、宇宙の智慧。所有しているのは私ではない。そもそも所有物なんてない。だから貪欲になることも、持っている人を妬むことも、持っていないからといって無理やり持とうとすることもないのです。
"Imagine no possessions"
このフレーズの意味が少しわかったような気がする10月9日でした。
かの有名な音楽家の誕生日です。
本当に偉大な人です……。
映画「祈り」 ~科学者が見た意識の力~
「祈りー天・人・地~見えざる世界の未知なる可能性~」映画「祈り」&講演会
かねてからファンだった遺伝子工学の権威、村上和雄先生が登壇されるとのことで、これは是非とも参加しなければと思い参加しました。
当日は、映画「祈り」の上映後、白鳥哲監督の講演に続き、村上先生の講演、ヒーリングを採用した統合医療の医師 三浦直樹先生の講演、ライトワーカーの中野宗次郎先生の講演と続きました。
「祈り」といった強い試行、意識が遺伝子に影響を与える。
これは数年前から科学的な研究が進んでいるところだそうです。村上先生も著書「人は何のために「祈る」のか」の中でそうおっしゃっています。
映画の中では、9.11アメリカ同時多発テロやダイアナ元皇太子妃の事故死のときなど、世界で多くの人々が同じような感情、意識に至ると地球の磁場さえ変えてしまうという話や、その技法を学んだ人が増えると犯罪率や自殺件数などが減るというTM瞑想の話が紹介されていました。
宗教以前から人は「祈る」ということを続けてきています。そこには計り知れない思考の力というものが秘められているとういうことです。
また、ハーバード大学のハーバート・ベンソン博士によれば、祈りと瞑想は生理学上は同じ効果があるということです。
当日の村上先生の講演で最も印象的だったのは、自分の体は自分のものだとだれもが思っているが実はそうではない。
全て地球上の元素からできており、植物を食べ、その植物を食べた動物を食べて維持されている。いわば地球からのレンタル品。
レンタル品だからいつかは返さなければならない。
では、地球が貸し主だとしたら一体借り主は誰だろう?
私達の「心」か?
「心」は常にあちこちさまよっている。コロコロと変わる。こんな不安定なものに貸すだろうか?
もっと確実なもの…「魂」ではないか…
遺伝子と魂の間にはどのような関係があるのかを探るのが、今後の研究課題だそうです。
また高野山大学との共同研究は近い将来には詳細な報告ができるだろうともおっしゃっていました。
車いすに座られての講演でしたが、研究に生涯をかけるひたむきな姿勢、旺盛な探究心の輝き、知性と希望のきらめき、そして何より地球上はもとより宇宙全体の全ての存在に対する深い尊敬と愛情が、その淡々とした口ぶりからでもにじみ出ておられたのはさすがでした。
11時~17時までという長時間の上映会と講演会を経て、誰かのために祈り、地球のために祈り…少しずつでも社会や世界が好転していく可能性を感じたのは、きっと私だけではないでしょう。
大人になってから友達を作るための5つの提案
誰かと友達になるということは、子供のころは日常的に、ほぼ無意識のうちに繰り返してきたという人も多いでしょう。
ところが大人になって振り返ってみると、いつのころからか気がつけば一人、また一人と疎遠になっていっている、などということはないでしょうか。
もしも大人になってから「友達不足」を感じていたとしても、そんな人はあなた一人ではありません。
オランダ、ユトレヒト大学の社会学者ジェラルド・モーレンホースト氏によれば、7年ごとに友達の半数が新しい友達と入れ替わる、ということです。このように言えば決して愉快な響きではないですが、友達を作るということは日常の避けられない現実のようです。
また、新しい友達関係を作るということは、幸せに長生きするためには必要不可欠な要素だといいます。
社会的関係性と死亡率の研究でも友達関係は長寿のカギだと言われています。しっかりとした関係性を持っている成人は、その約半数が長寿の可能性が高いのだそうです。
友達の数がかなり少ないというのは、1日にたばこ15本を吸う習慣や大量のアルコールを飲むといった習慣のある場合と同等の危険因子でもあります。
とはいえ、友達に囲まれていること自体が長寿の要素ではなく、そのほうが充実した人生を送れるということです。「ハッピーな自分になれる100の魔法」の著者デービッド・ニーブン博士は、幸せを感じる要素の大半は友達の数やその人たちとの親密なかかわり合いによるものだと言っています。確かな社会的ネットワークがない状態で生活することは論外です。そこで、そのような状態を長引かせないように、なんとか友達を作って健康で幸せな一生を送るための提案をいくつかご紹介します。
1.脳と心に友達の入る余地を作る
感情的にも精神的にも新しい友達のための余地を作るのが一番難しいのかもしれない。
努力もいるし責任も生じてくる。いつ関係が壊れるともしれない。
それでも昔の自分を一旦捨てて今の自分の状況を受け止めてみる。
新しい出来事(経験)と新しく知り合った人たちに心を開いてみよう。
2.興味のあることを探す
何をすることが好きか、どんな本が読みたいか、何が食べたいかなど自分の興味のあることや趣味をはっきりさせる。
友達になれそうな人を探すのではなく、何かのクラブやクラス、読書会やフィットネスクラブなどに通ってみよう。
3.一貫したパターンを作る
子供のころは同じ人と定期的に会うことが多かったので友達関係も作りやすかった。
そこで、子供のように同じ人と定期的に会うスケジュールを作ってみる。
お茶をする友達とかボランティア活動に参加するとか何かの講座に通うなど、
定期的にやってみよう。
4.両面作戦でいく
一人との友達関係に全力を注いで全ての希望を託すのではなく、いくつかの友達の輪に時間を割いてみよう。
長い目で見たら数より質を優先させるべきだが、最初のうちは分散させた方が賢い。
5.受け入れることを学ぶ
誘いを受けたら乗ってみよう。
ディナーパーティーや飲み会など。新しい発見があるかもしれない!
思い返してみると、子供のころの友達関係もたまたま成立したわけではありませんよね。誕生日会に呼ばれて実際に行ってみたり、初対面の隣の席の子には自己紹介をしたり、などと「ガチ」で「友達になりたい」というアクションを起こしたはず(あるいは起こされたはず)。努力の結果で、一種の賭けだったのです。
友達関係がしっかりしている人は長寿の可能性が高いと前述しましたが、逆に平均寿命が年々長くなっていっている近年では、長い人生を楽しく生きるためには友達関係がないと生きられないのです。
定年退職をしたら文字通り隠居して余生を過ごすなどという時代ではありません。いわゆる老後といわれるスパンがかなり長くなっていますし、決して「老いた後」とは呼べないような若々しい方々も大勢いらっしゃいます。少し前の60歳代の方と今の同じ年ごろの方を見比べてもその差は歴然としています。長くなった寿命を生き抜くためには、身体の健康づくりに加え、友達づくり=心の健康づくりも必須ではないでしょうか。
詳しくは↓ こちらを参照
周囲に流されることも必要! 手っ取り早く未来を変える方法
今の自分の状況にふと目をやると、
「あれ!こんなはずじゃなかったのに!」
「何かが違う!」
と思わされることがあります。
仕事や人間関係、家庭環境などが思い描いていたものと違っていたり、願っているのに得られなかったり…
誰しも人生はそうそううまくはいかないかもしれませんが、今の自分や自分を取り巻く状況は過去の積み重ねです。過去を変えることは不可能ですが、現在を変えることは可能なはずです。現在を変えていけばその先の未来は、今までとは違ったものになるはず。
私の好きな人材コンサルタント齊藤正明さんも数年前に著書の中で語っています。
いま、あなたは楽しいですか?それがすべての基準です。
もちろん、楽しければそれでいいのですが、もしそうでないのなら、やり方を変える必要があります。
(中略)やり方を変える際は、できるだけまわりの人のいうことにも乗ってみること、流されてみることをおすすめします。
新しいことを試すのは億劫なものです。自分がやったことのないことや行ったことのない場所に人から誘われても、「それは自分と合わないから」と断ったり、「こういうふうにしてみたら?」とアドバイスされても、「それは自分のやり方とは違うから」と拒絶してしまう、ということもよくあると思います。
でも、そうした自分の判断が正しければ、いまは万事うまくいっているはずです。いまの状況があまりうまくいっていないとすれば、その判断を変えない限り、過去の延長のまま、うまくいかない道を歩み続けることになります。
(中略)自分の意思だけでパターンを変えようと思っても、なかなか重い腰を上げるのは大変ですが、人が誘ってくれることで、自分ではしないことをするチャンスを与えてもらえるのです。
「仕事・人間関係・人生で「このままじゃイヤだ!」と思ったとき読む本」
周囲に流されることは良くないことと思っていましたが、他の人の意思や判断の元で動かされてみるということは、現在の自分(過去の積み重ねの自分)では思いもよらなかったところにたどり着く可能性が増えるということです。
何事も自分で決めて自分で行動する、というのはかっこよく聞こえますが、自分自身が選べる範囲というのは、自分が思っているよりはるかに小さいこともあります。
マインドが変われば行動が変わる、行動が変われば未来が変わる
マインドを変えるには最も手っ取り早いのは周囲に流されることかもしれません。
「下町ロケット」のモデル 植松努氏に見るやさしさのカギ
小さな自信を持つことができたらやさしくなれる
この目からうろこの考えは、「空想教室 好奇心を”天職”に変える」の著者、植松努氏の言葉によるもの。植松氏は北海道の町工場を営み、「下町ロケット」のモデルとしても知られています。
ぼくの工場には、よく子どもたちが遊びに来ます。
彼らもたいていロケットが好きです。
だから一緒にロケットを作ってもらいます。
ただ、作り方は教えません。
わからなければ、自分でしらべればいいからね。
まわりのやり方を見て、真似をすればいいからね。
自分がわかったことは、みんなに教えてあげてね。
そうすれば”わからないこと”なんて、あっという間になくなるから。
そう伝えると、みんなちゃんと自分たちの手でロケットを完成させます。
”自分のロケット”を完成させると、みんな我先にと飛ばしたがります。
でも、ためしにぼくがロケットを飛ばしてみせると、
「やっぱり飛ばしたくない」といいはじめます。
「あんなに飛ぶとは思わなかった」といいます。
発射ボタンを押せなくなってしまう子もいます。
”どうせ自分のやつはダメだ”って、ためらうのです。
でも、ロケットは飛ぶんです。
そうしたら変化が起こります。
みんな、やさしくなれるんです。
「作れない」と思っていたロケットを作れたから、
「飛ぶわけがない」と思っていたロケットを飛ばせたから、
小さな自信がわいたのです。
この小さな自信が、
これからの日本にどうしても必要なのです。
「空想教室 好奇心を”天職”に変える」(植松努)より
自信はとっても大切なものです。
自信をなくしてしまった人の中には、自信がほしいから、自信をお金で買ってしまう人がいます。ある人は流行ばかり気にして、自分の身を飾るようになります。そしてお金をどんどんなくしていきます。自慢をするようになる人もいます。ヒトを見下すようになる人もいます。他の人ががんばったらこまるからと、ヒトの努力を邪魔するようになる人もいます。
これは、いじめの原因じゃないですか。こういう人たちが、皆さん音まわりにもいるかもしれません。いじめられる人もかわいそうですが、いじめをしていしまう人も、誰かに自信を取られてしまったかわいそうな人たちです。そのかわいそうな人たちが、自分の自信を守りたくて、しょうがなく他の人たちの自信を奪っているのです。
この後、衝撃的な記述が続く
いつか、ぼくの工場にアフリカの人たちがきてくれました。
ぼくの話を聴いてくれた彼らが、帰り際に教えてくれました。今アフリカでは「勉強したって、努力したってどうせ無駄だ」という自分の可能性をあきらめてしまった人たちが、やがて人を殺すようになり、人の物を奪うようになっているのだそうです。
がんばれない、生み出せない。だから、奪うしかない。
暴力で奪うこともできます。暴力以外にも、ウソをついたり弱いふりをしたり、人をだましたりして、奪うこともできます。でもみんなが奪い合ったら、社会は簡単にほろびてしまいます。
みんなが奪い合う原因はなにか。
元をたどると「どうせ無理」という言葉に行き当たります。
ぼくは世界中から「どうせ無理」という言葉がなくなったら、いじめや暴力や戦争がなくなるかもしれないと思ったのです。
暴力も自信と希望のなさから生まれるということだ。
やったことのないことをやってみると、当然失敗することもある。
失敗したら「なんでこうなったんだろう?」としっかり考えたうえで、「じゃあ、こうしてみたらいいんじゃないか!?」と反芻することが大事だという。そうすると失敗も1つのステップとなり未来が開けるというのだ。
失敗をするからこそ、やり遂げたときの達成感が自信につながるのだろう。
「自信」とは、文字通り「自分はやればできるんじゃないか」と自分で自分を信じる心。「希望」と言い換えても良いのではないだろうか。
人が生きていくためには、どうしても自信が必要です。でも自身はお金では買えません。いばっても手に入りません。ひとりきりで守って守りきれるものでもありません。自信を身につけるには、「やったことがないことをやる」しかないのです。
だからこれから先、やるかどうかで迷ったときは「できるか、できないか」ではなく、「やりたいか、やりたくないか」で選んでください。
そうすればきっと、ぼくたちはもっと自信をつけて、もっとやさしくなれるはずです。
やさしさが足りていないと感じるときは、実は自信が足りていないのかもしれない。
マインドフルネスを試してみたくなる8つの効果
「今、この瞬間」に集中し、過去に思いを巡らしたり、未来のことを思い悩んだりしない状態。そして常にオープンで好奇心を持ち、何事も決めつけない。これがマインドフルネスだ。
最近では、自分がどのくらいマインドフルネスかということを「マインドフルネス・アテンション・アウェアネス・スケール(MAAS)」と呼ばれる15の質問に答えることで知ることができる。
それぞれの質問に当てはまるかどうかを6段階で答える。「常に当てはまる」「かなり当てはまる」「ときによっては当てはまる」「ときによっては当てはまらない」「ほとんど当てはまらない」「全く当てはまらない」というように。
「常に当てはまる」という項目が多ければマインドフルネス度が高いということになる。そしてマインドフルネス度の高い人の特徴は以下の8つだ。
1.血糖値が低い
およそ400人のボランティアの協力のもとブラウン大学が実施したテストでは、MAASの値が高かった人は同時に血糖値が低い傾向があることが分かった。
マインドフルネスな人は、生活の上で重要なことでも変えていくことができる傾向もあるそうだ。
ペンシルバニア大学の研究では、マインドフルネスな人は健康上のアドバイスに恥じ入ることは少なく、意欲的に改善に取り組む傾向があるという。
2.食習慣が良い
肥満関連の雑誌の研究によると、マインドフルネスによって食べ物をよく考えて選んだり、今が空腹なのかお腹が一杯なのかを注意してみていくと、減量プログラムだけを実践しているときよりも血糖値を改善でき心臓の健康状態をより良く保てるとのことだ。
カリフォルニア大学サンフランシスコ校で、肥満体形の成人194人をマインドフルネスを実施するグループと実施しないグループに分け、5ヶ月半の期間、同じ食事と同じ運動メニューを提供した実験を行った。マインドフルネスのグループには食事中や運動中にも自分自身の考えや感情、身体に感じる刺激などを注意深く観察する練習をしてもらったところ、1年半後には体重が約4.3%減った。この数値はマインドフルネスを実施しないグループより約1.6kg多かったという。
ブラウン大学のまた別の研究結果によると瞑想などをしなくてもマインドフルネスな行動パターンの人は肥満になりにくく腹部の脂肪も少ないとのことだ。
年齢や喫煙の経験、社会経済的な状態などを考慮に入れても、これらの結果は意味深い。
3.ストレスや不安が少ない
米国立衛生研究所の承認のもと、ジョージタウン大学メディカルセンターが実施した臨床試験で、マインドフルネス瞑想は不安症状に有効だということが立証された。不安障害のある患者にマインドフルネス瞑想コースを受けてもらったところ、大幅にストレスホルモンの分泌とストレスの多い状況に対する炎症反応が減少したことを発見した(瞑想のないコースを受けた患者の方はこのような結果は出なかった)。トラウマとなっている過去の出来事や将来への不安で頭を悩ませるより、現在のことに集中した方がストレス耐性の向上に効果があると研究者は確信している。
カーネギーメロン大学の新しい研究によってもこの考えは裏付けられている。学術誌「Biological Psychiatry」で発表したところによると、炎症系のバイオマーカーでありストレス時には急激に活性化することがあるインターロイキン6(IL-6)の分泌が、マインドフルネス瞑想トレーニングにより減少したということだ。脳の断層写真を見ても、基本的に注意や認知システムに重要な関与を示す部位での神経接続のパターンがマインドフルネスによって変わることも突き止めた。
4.仕事によく集中できる
グーグルやエトナなどの進歩的な会社、更には米軍の海兵隊などが職場環境の向上のためにマインドフルネストレーニングを取り入れていることは驚くに値しない。マインドフルネスは集中力やストレスマネジメント能力、従業員同士の協力体制を向上させるからだ。英国議会もこの波に乗り、最近になって「Mindful Nation UK」と呼ばれるマインドフルネスの新構想を立ち上げ、国民の健康と生産性改善のためマインドフルネスを活用することを決めた。
研究者により4,000にも及ぶ論文からガイドが作成されJournal of Management社から出版されている。学問分野をまたいだ数々の発見によって、マインドフルネスは「今この瞬間」への注意を安定的に維持させることができ、トレーニングを修了した人は視覚的・聴覚的な作業に長く意識を集中していられるという結論が導き出された。
5.心臓が健康である
国際行動医学会の機関誌「International Journal of Behavioral Medicne」が400人ほどの参加者の協力を得て実施した研究で、毎日マインドフルネスを実践した場合、心臓血管の健康状態との間に重要なつながりがあることが分かった。研究者は、「今この瞬間」の感情に注意を向けられる人は、肥満や喫煙、また高血圧などの、心臓血管における危険因子につながる欲求もうまく対処できていると確信している。
この研究で、382人の参加者がMAASテストを受けたが、スコアが高かった参加者を、BMI値、空腹時血糖値、身体活動レベル、禁煙率という見地から心臓血管が健全かどうかを見てみると、健全な比率がスコアが低かった参加者に比べて83%高かったという。ストレス性の禁断症状が出たら瞑想をしてみることだ。
6.記憶力が良い
カリフォルニア大学サンタバーバラ校の研究者によると、たった2週間のマインドフルネストレーニングでも読解力やワーキングメモリ、また集中力の向上が可能だという。
50人ほどの大学生を2つのグループに分け、1つはマインドフルネス、そしてもう1つは栄養学のコースを受講してもらった。彼らにはコースが始まる1週間前とコースが終わった1週間後に、GRE(修士号、博士号取得のためのテスト)から言語能力、ワーキングメモリの容量(WMC)そして注意散漫度を測るテストを受けてもらったところ、栄養学コースの学生よりもマインドフルネスの学生のほうが言語能力とワーキングメモリの容量に大幅な向上が見られ、注意散漫度には減少傾向が見られた。
7.痛みに寛容である
78人の健康なボランティアの人たちに行った二重盲険試験(薬や治療法の効果を見るための試験で、試験者にも被験者にもどのような処置が施されるのかを知らせずに行う試験)において、ウェイク・フォレスト・バプティスト・メディカルセンターの研究者たちが、瞑想の後には20%以上痛みが和らぐことを発表した。1つのグループにはナロキソン(ケシから採取されるアルカロイド系の化合物の鎮痛作用をブロックする作用がある)を注射していたにも関わらずである。瞑想をしなかったグループは試験中に痛みのレベルが上がったという。
この試験により以下の2つの事柄が示唆される。瞑想には独特の痛みを和らげる効果があること、またアヘン化合物への耐性がある人たちには、痛みの軽減を図る中毒性のない方法として瞑想が有効であるということだ。
8.安眠できている
「JAMA Internal Medicine」誌の記事によると、最近の臨床試験で、マインドフルネス瞑想は睡眠障害のあるシニア世代の睡眠の質を改善することが明らかになった。南カリフォルニア大学ロサンゼルス校の研究者たちが49名のシニアを募り、半数にはマインドフルネスを実践してもらい、残りの半数には睡眠衛生教育(睡眠習慣の改善と就寝までのルーティンを確立することを目的としたプログラム)を受けてもらった。ピッツバーグ・スリープ・クウォリティ・インデックス(PSQI)(睡眠障害のある人に広く実施されている、質問形式のテスト)で測定したところ、マインドフルネスを実践したグループの方が睡眠障害が下がっていたこと、不眠やうつ、そして疲労といった因子が改善されていたことが判明した。
これらの結果には心惹かれるものがあるが、この分野はこれからまだまだ数多くの研究が待たれるところだ。それまでは、自分自身で瞑想をしてみてはどうだろう?きわめて有用な研究結果となるかもしれない。
詳しくは、「マインドフルネスを試す8つの理由」参照
10秒で変われる!アイコンタクトでうまく伝わる
好ましい印象を残せるかどうかは、開始10秒で決まると言っても過言ではありません。
特に初対面のときには、話の内容よりも表情やボディーランゲージ、また口調・語調などがより影響を及ぼすということは、世界中の研究者が発表していることです。
親しみのもてる表情の相手には誰でも好印象を抱くものですが、アイコンタクトがなければそれも台無し(*_*)
ちゃんとできていれば、この人は「話を聴いてくれそう」、あるいは「自分をちゃんと認めてくれている」、と相手は感じるのです。
目の動き
眼球は意外と動いています!
眼球を動かす筋肉が小さいためと、視野は通常200°ほどと言われていますので、そんな小さな筋肉が少し動いても自分の見えている景色はそれほど変わらないのです。
ただし、正対している相手にとっては眼球がほんの1mm動いただけでもよく分かります。黒い瞳の部分が白目に対して強いコントラストを作っているのも動きが良く分かる原因かもしれません。
眼球が小刻みによく動く人を見ると、「落ち着きのない人」、「おどおどした人」と受け取られたり、最悪のケースでは「何かやましいことがあるのかな…」「触れられたくない話題なのかな…」などと勘ぐられることもあるかもしれません。
アイコンタクトのポイント
そこで、アイコンタクトのポイントを今一度おさらいしてみることで、誰かと会話しているときの自分を振り返ってみましょう。
①目を直接見るのではなく三角ゾーンを見て
実際には両目をまっすぐ見るのではなく、
両目と鼻の頭を結んだ三角形のゾーンを見ます。
②あいさつやそれに続く一言は目を合わせて
「あなたの存在を認めていますよ」という意思表示になります。
目を合わせないあいさつは、しないのと同じです。
③適度に視線は外す
見つめすぎは相手に緊張感をもたらします。
話している時には息継ぎのとき、文章に書くと句読点に当たるとき
聴いている時には相手が考えているとき
などにさりげなく視線を外します。
④「ここ」というときには視線をそらさない
強調したいキーワードなどは、目を見て発すると効果ありです。
自分の一番伝えたい事や強い印象を残したいときに演出の一つとして使うと
良いでしょう。
人前に出て話したり実践して見せたりする職業の私ですが、視線の配り方は最も注意している点の一つですし、最も苦労した点です。
前半にも書きましたが、眼球が実際どれくらい動いて「見える」かは、自分ではほとんど意識できません。自分では動かしていないつもりでも、正対している人にははっきり動いたことが分かります。
視線の配り方一つで、こちらの気持ちが相手に伝わったり伝わらなかったりすることもあります。言葉にしなくても相手のことを「分かっている」「分かろうとしている」という気持ちを伝えるためには、アイコンタクトは必須。①~④のポイントを意識して日々の自分のコミュニケーションを振り返ることが大事なのでしょうね。