呼吸する。 【両鼻のアヌロマ・ヴィロマ】
ストレス社会と呼ばれる現代は、浅い呼吸の人が増えているといわれています。
浅い呼吸は体内の酸素不足を招き、さらにこの酸欠が招く弊害は挙げればキリがないほどです。代謝の低下や筋肉の凝り、脳の働きの低下による集中力の低下、疲れやすさ、眠さ・・・
そして、呼吸と心理状態が密接に関連しているというのはよく知られていますよね。緊張している時や怒っている時などは、呼吸が浅く速くなっています。
この呼吸を意識して長く深いものに変えていくと、次第に気持ちが落ち着いてくることは多くの方が経験していることではないでしょうか。
そこで、自律神経の働きや筋肉の働きを正常化し、心身共にリラックスした状態を維持するために、日常生活にも積極的に採り入れたいのがヨガの呼吸法です。
いくつかある呼吸法の中から、最も簡素な呼吸法「両鼻のアヌロマ・ヴィロマ調気法」をご紹介します。
この呼吸法は、スッカ・プールバカとかスッカ・プラーナーヤーマとも呼ばれています。
【両鼻のアヌロマ・ヴィロマ】
1.楽な姿勢で座る(椅子・床、どちらでもOK)。気道はまっすぐ確保。
2.顔の筋肉も含め体中をリラックスさせる。
3.両鼻からゆっくりと息を吸い込む。
息が入って来るときに、新鮮なエネルギーに満たされるのを意識する。
4.両鼻からゆっくりと息を吐き出す。
息が出て行くときに、体の中で使い古されたエネルギーが出ていくのを意識する。
5.何回か繰り返す。繰り返している間に体全体がリラックスしていることを意識する。
吸息と呼息は1:1の割合でも良いですし、1:2でもOKです。
1日のうちに何度でも、気づいたらいつでもどこでも実践する、というように実践してみてくださいね。
次回は、片鼻のアヌロマ・ヴィロマをご紹介します。